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2004年06月19日

書評#05「超ひも理論とは何か」

本日はもう一つ書評する。

ブルーバックス#1444「超ひも理論とは何か 究極の理論が描く物質・重力・宇宙」 竹内薫 講談社 ISBN4-06-257444-6

超ひも理論とは、現在知られているこれ以上分割不可能な素粒子を大きさを持たない点として扱ってきたための「量子力学」と「一般相対性理論」の統一にまつわる困難さを、大きさを持つひもとして扱うことにより統合しようとする試みだ。この世界は10次元でなければならない。しかし、超ひも理論は5つの理論に分かれてしまっている。最近では、これを統一するとされるM理論が考えられている。この世界は11次元でなければならない。

しかも、この11次元の世界には当初は仮想の「ブレーン」と呼ばれるのものが存在すると仮定されていたが、それが実際に存在しなければならないことがわかってきた。一例として、われわれの宇宙は4次元の時空間を持つD3ブレーン内に存在している。

われわれの宇宙はなぜ4次元なのかについても、わかっている範囲で説明を試みている。本書図36参照。

本書はこれらの点について実に(可能な限り数式を使わず)わかりやすく説明しようとしている。残念ながらこの試みは、完全には成功していないように思える。

しかし、ブラックホールのエントロピーの問題やブラックホールが実は一つのひもと同じであるということ、重力を量子化する方法として有力なのは超ひも理論だけでなくループ量子重力理論もあることなどについて言及することで、超ひも理論がいまだにエキサイティングな理論であることを表明している。

正直、この本を読んで、超ひも理論が本当に理解できるかどうかわからない。しかし、理論物理学のもっともホットな分野を垣間見せていることは理解できるだろう。与太話のネタとしても最適だ。(w

Posted by masamic at 22:06 [書籍・雑誌, 科学・技術] | 固定リンク

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