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2004年07月06日

映画感想#01「Lost In Translation」(ネタばれあり)

タイトル:Lost In Translation
監督:ソフィア・コッポラ
主演:ビル・マーレイ
鑑賞日:2004-07-04(日)

評価:★★★☆☆(★3つ)

映画を見終わって、なんとなく心が温かくなりました。
主人公の大物映画俳優ボブ・ハリス(ビル・マーレイ)のさびしそうな雰囲気や、ほかの人々とのなんとなく打ち解けられない様子。複数の「Lost In Translation」。カメラマンの妻との寂しさの共有と心のふれあい。
ここ何年かぶりの映画鑑賞ですが、良い映画だと思います。

この映画のタイトルである「Lost In Translation」ですが、
タイトルを直訳すると「翻訳漏れ」といったらよいでしょうか。

もっともこれをよくあらわしているのはCM撮影をしているシーンで、CM監督が熱っぽく語っていることがその通訳の言葉ではただ「右を向いてください」となってしまう。
このCMでの主役である有名映画俳優ボブは通訳に「もっと何かいってるんじゃないの?」と食い下がるが、通訳はつれない答えしか言わない。
苦労して何度も何度も取り直していく、ボブ・ハリスはこのやりとりに疲れてくる。
もっともタイトルを表している部分である。

実はこのタイトル、この部位分だけを表しているわけではない。
先に直訳したCM撮影時の「翻訳漏れ」という意味だけでなく、「今自分が思っている(感じている)ことを「言葉」で表せない(伝わらない)。」という意味もあるように思われる。

主人公の妻からのひっきりなしの連絡。どうでもよさそうなことを聞いてくる。もっとほかの事を話したいという欲求があるが、妻の一方的な会話になってしまう。ボブは妻とうまく心を通い合わせることができない。これがもう一つの「Lost In Translation」。

同じホテルに、もう一組の夫婦が日本に仕事に来ている。妻は何か仕事があるわけではなく、ただ夫のカメラマンとしての仕事についてきただけなのだ。妻は言う。「もっと一緒にいたい」「どっかに遊びに行こう」と、夫は仕事中心で、あまり妻のことをかまってくれない。妻は夫とうまく心をを通い合わせることができない。これがさらにもう一つの「Lost In Translation」。

ボブとカメラマンの妻が、心を落ち着かせるムーディーな音楽の流れるバーで、知り合う。(本当はその前に、一度エレベーターの中で会っているのだが、彼女のほうは記憶にないという。彼女はボブに向かって微笑んでいたのだ。)
どことなく寂しさの漂いうボブ。同じようにさびしい彼女。お互い近づいていく。心惹かれあう。

そうこうするうちに、やっとCMが完成する。カメラマンの仕事も終わる。二人とも分かれるときがきたのだ。
このときボブは彼女に言いたいことが言えなかった(そして最後の「Lost In Translation」)。でも、本当に別れる際になって、やっといいたいことをいうことができ、二人の心が通じ合った。

彼と彼女の間には「Lost In Translation」はなくなったのだ。

ここで、与太話を一つ。

アメリカでTVを見たことの在る人ならわかると思いますが、大物映画俳優が(公共CMを除く)CMに出演することなど皆無です。これは、俳優としてのイメージの維持と、商品に問題が出た場合の責任回避のためです。でも、日本のCMには出演しています。日本のCMがアメリカで放送されることはないからです。また、商品に問題が発生してもよっぽどのことでない限り痛手は少ないからです。ですので、この映画をアメリカで見た(業界関係者以外の)人は、映画の中での話しとはいえ、大物映画俳優が日本でCM撮影をしているというシーンは驚きかもしれませんね。

以上です。

Posted by masamic at 23:48 [映画・テレビ] | 固定リンク

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コメント

与太ねたに反応。
シュワちゃんの薬缶のCMなんつーのは本国じゃ考えられん作品ですね。
あと企業側からみても、俳優側のスキャンダルが企業イメージに
結びつくわけで、俳優をイメージキャラクターのように使う
日本の方法論は奇異に見えると聞いたことがありまする。

投稿者: ええねん (2004年07月07日 00:38)

確かに俳優のスキャンダルに企業が巻き込まれるのを防ぐを言う点もありますね。

与太話につられてくれてありがとう。ほぼ予想どうり反応だよ。「Lost In Translation」は見てない見たいだから突っ込みのしようがないもんね。

投稿者: masamic (2004年07月07日 01:42)

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