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2005年02月19日

感想#03「雲のむこう、約束の場所」

新海誠/コミックス・ウェーブが放つ長編フルデジタルアニメーション「雲のむこう、約束の土地」の評価は(限りなく5に近い)星4つと評価する。

(ストーリー感想追加)ストーリーは平凡だが、ポイントは良く押さえていると思う。基本的に歴史のIFをベースとした純愛物だが、前半ではところどころコミカルな場面もあってよい。後半は純愛物の性格が強くなり、コミカルな面はなくなるが、それが程よい緊張感を生んでいる。SF設定はなかなかいいネタを使っているが今ひとつこなれていない。

相変わらず新海誠らしい演出がさえている。新海誠は今まで、処女作の「彼女と彼女の猫」をはじめ「ほしのこえ」、みんなのうたの曲「笑顔」のアニメーション担当、と本作品を製作してきたが、

新海誠の作品には大きな特徴がある。

・背景が非常にきれい。
・モノローグが多い(笑顔のアニメーションは除く)

最初の2作品に限っていえば、さらに原画から起こされるモーションが少ないということがあげられる。幸いなことに本作品では、コミックス・ウェーブの全面協力により原画の枚数も大幅に増え、よりアニメーションらしくなっている。

だた、今回の作品では、多くの人材を投入したにもかかわらず、コマ数の少ない場面も多く見られた。これは改善の余地があるだろう。さらに長編であるがゆえに気になる点もある。それはモノローグがかなり多い、つまり映像に映し出されるキャラクタの行動、言動で、そのキャラクターの思いを視聴者に伝えることができていない(好意的に解釈すると伝えたい内容が非常に多いのだろう)ということだ。もちろん、それをうまく利用したシーンもあることは見逃してはならない。これは新海誠の特徴でもあるので、乗り越えることは難しいかもしれないが、私はできると信じている。この問題を克服できれば、彼がアニメーション作家として今まで以上の評価がなされることも不可能ではないだろう。

一人の新海誠ファンとしては、今後の作品に期待したい。

Posted by masamic at 02:14 [アニメ・コミック] | 固定リンク

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